マッサージで言う老廃物とは何?|不要な尿酸・尿素・乳酸など
ツイートリンパマッサージやエステ、整体などで使われる「老廃物」って言葉、よく聞きますよね。
ところで、この「老廃物」って何だろう?って思ったことありませんか?
体にとって不要だから老廃物と呼んでいるのだろうけど、
いらなくなった老廃物はどこに行ってるのだろう?と不思議に思ったりしていました。
調べたところ、この老廃物とは体の代謝によって生成されたもので、
体にとって不必要になったものの総称のことでした。
体は代謝によっていつも新しく生まれ変わっていますが、
生まれ変わるのと同時に、不必要な物質も作られます。
まるで木を燃やして熱を生み出した後に、炭などのカスが残るイメージです。
それらは尿酸、尿素、乳酸、クレアチニンなどの物質で、
汗となったり尿や便となって排出されます。
細胞の代謝以外にも、紫外線などで皮膚の脂質が酸化されてできる、
過酸化脂質なども老廃物の一種です。
フケやアカなども老廃物と言えますね。
また、食品に含まれる添加物や金属、疲労した時にでる疲労物質なども
老廃物に含まれます。
代謝で古くなった細胞や不要になった栄養素は、腎臓を通って体の外に排出されますが、
その老廃物を腎臓に送る役割をしているのがリンパです。
リンパというのは体の中の下水道のような働きをしているんですね。
毛細血管から組織の外に漏れ出した、水分やミネラル、少量のたんぱく質などが
流れ出してリンパ管に入るとリンパ液になります。
老廃物が体にたまると
・疲労物質が排出されずに溜まるので、疲れやすくなります。
いつもだるい感じがしたり、体が重く感じるようになります。
・血流が悪くなるので代謝が落ち、脂肪をため込みやすくなります。
また、老廃物が代謝に必要な栄養素の吸収を阻害するので太りやすくなります。
・老廃物に脂肪や水分が合体して変質すると、セルライトができます。
太ももやおしりなどにボコボコした脂肪の塊が現れてきます。
・便秘の状態が続いて腸の中に老廃物がとどまったままになると、
毒素が発生して体をめぐっていきます。
この毒素は消化吸収を妨げたり、アトピーや冷えなどいろんな症状を引き起こします。
・吹き出物やニキビ、くすみの肌トラブルがおこります。
代謝が落ちて汗をかかなくなると毛穴が老廃物で詰まるので、
ニキビや吹き出物が出てきます。
・血液やリンパ液の流れが悪くなって水分が滞りむくみがおきる。
などの症状が起こってきます。
リフレクソロジーでいえばクリスタルデポジットと言って、
脚の裏はカルシウムなどの老廃物が硬くなっているので、
それらを砕くのがリフレクソロジーの目的です。
老廃物とひとくくりにして言われることが多いですが、
実際は体内から発生する「不要なもの」はたくさんあるので、
多くの本やサイトでは、それらをまとめて「老廃物」と称しているようです。