冷え性なのにほてりがある 漢方や女性ホルモンの治療で改善
ツイート寒い日なのに、手や足の先だけほてって眠れなかったり、
下半身は冷えているのに顔はのぼせたり・・・ということはありませんか？
ほてりがひどいと、冬でも足の裏に熱さまシートを貼ったりして
冷やさないと寝苦しい・・・なんてこともあるんじゃないでしょうか。
わりと汗かきで、突然、顔や上半身がカーっとほてって汗をかいたりするので、
自分が冷え性だとは思っていないことも。
熱っぽくなるので冷えとは関係なさそうに見えますが、
「ほてり」も血めぐりの悪さから起こる、冷え性の一種です。
冷え性と言えば、血巡りの悪さによって
熱が全身にまんべんなく配られないために起こります。
血が巡られないところは冷えてしまうのですが、
逆に血がたまってしまうところは、ほてりやのぼせが起こるのです。
ほてりが起こりやすいのは、40代後半の更年期に入ってくるころから。
加齢で女性ホルモンの分泌が減っていくため、
ほてりを感じることが増えてきます。
そのため、それまで冷えるだけだった人が、
急にほてるようになることも。
20〜30代でも、生理不順などの女性ホルモンの乱れがあると
冷えだけでなくほてったりすることがあります。
普段からイライラしたり、ヒステリーを起こしやすかったり
不安感に襲われたりと、精神的に安定しないのも
ほてりを伴う冷え性の人には起こりがちです。
こうしたほてりがひどい時は、
婦人科や女性外来、漢方外来で女性ホルモンの治療を行うと
改善することが多いです。
ほてりを改善する漢方薬などもありますので、
こうした診療科で処方してもらうのがおすすめです。
特におすすめな漢方薬は次のようなお薬です。
・桃核承気湯（とうかくじょうきとう）
がっちり体型で便秘症、生理前のイライラや
ヒステリー症状を起こしやすい人におすすめの漢方薬。
下半身は冷えているのに、上半身がカーっとほてる冷えのぼせに効果的です。
・五積散（こしゃくさん）
慢性的に続く腰痛、冷えに伴う下腹部痛、
生理トラブルや便秘などがある人におすすめです。
・桂枝加竜骨牡蛎湯（けいしかりゅうこつぼれいとう）
体力がなく、疲れやすい人におすすめ。
神経質で興奮しやすく、めまい、動悸があるときにおすすめです。
また、突然、ほてったりのぼせたり、汗がどっと出たりするのも
冷え性でほてりを感じる人によくある症状です。
急に汗が出るので、汗を止めたくても
あせってしまって余計にひどくなって困ったことはありませんか？
こういうときはひとまず落ち着いて、深呼吸してリラックスすること。
汗も自律神経がコントロールしているので、
リラックスすることで意外と治まってきますよ。
冷えとほてりがある人は、まずはリラックスすることが一番。
お風呂でゆっくり温まりながらリラックスしたり、
軽いウォーキングで血行促進したりすると、良くなっていくでしょう。