冷え性に漢方薬は効果があるか?体質や性格よって使い分けが◎
ツイート冷え性改善で漢方薬を勧められたものの、
効果が出るまで時間がかかるのでは・・・と思っていませんか?
確かに漢方薬は即効性を重視した西洋薬と違って、
自然界にある道植物から作られた生薬の組み合わせです。
「治す」というよりは、自然治癒力を高めて、
時間をかけて根本的にトラブルを解消していくのが漢方薬です。
冷え性も漢方では、半年以上かけて体質改善していきます。
漢方薬は漢方外来で診察を受けて処方してもらうほか、
女性外来や婦人科でも処方してもらえることがあります。
近くに病院がなければ、漢方薬を扱っている薬剤師に相談するといいでしょう。
漢方薬は、現在の体質や改善したい効能によって
さまざまな種類があります。
その中でも冷え性に効果的な漢方薬は次のとおりです。
【下半身の冷えに良い漢方薬】
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
しもやけになりやすいなど、極度の冷え性で
冷えると腹痛や腰痛が起こる人におすすめ。
冷えに伴って、生理痛やだるさなどの症状が起こりやすい人は、
まずこれを選びましょう。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
全体的に筋肉がついていない虚弱気味の体質で、
手足が冷たく、月経不順や生理痛など女性ホルモンのトラブルがある人向き。
色白で、肩コリ、頭痛、めまいもち、生理前に体調を崩しやすく、
むくんだり動悸がするときに効果的です。
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
冷えとともに、のぼせやめまい、肩こり、月経不順、月経痛などがみられる人向け。
くちびるや歯肉などが紫がかっていて、頭痛、肩コリ、むくみ、痔、
生理に関するトラブルがある人におすすめ。
このタイプは体型ががっしりしていて、体力も十分にあり、赤ら顔の人に良いです。
【むくみをともなう冷えに良い漢方薬】
・真武湯(しんぶとう)
全身に冷えを感じやすく、むくみを伴う人、体力がなく胃腸が弱い虚弱体質で、
すぐに下痢や腹痛を起こしてしまう人に向いています。
めまいや全身のふわふわ感を感じるときに効果的です。
・防巳黄耆湯(ぼういおうぎとう)
ぽっちゃりした色白の水太りタイプの人で、冷えとむくみが同時にあり、
疲れやすい人に向いています。
特に下半身のむくみがひどかったり、
むくみによって下半身の関節痛が起こりやすい人にも良いです。
【のぼせを伴う冷えに良い漢方薬】
・五積散(ごしゃくさん)
下半身は冷えているのに、上半身はほてるようなタイプに向いています。
慢性的に腰痛や神経痛を伴っていて、部分的な冷えを感じる人や、
月経痛や生理不順、便秘がある人にも効果的です。
【ストレスが多く、憂鬱さを感じる冷えに良い漢方薬】
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
のどのつまり感、動悸、不安感、不眠などの症状に効果的。
几帳面できちんとしないと気が済まない人などにおすすめです。
ストレスから乱れた自律神経を整えてくれるので、
気のめぐりをよくして、リラックスさせる効果があります。
このように、自分の体質や症状にあった漢方薬を使うことで、
症状が改善していきますので、使ってみると良いと思いますよ。